ジャニーズWEST衣装論－第2回パターン別分析・ロングコートスタイル

前回からお送りしています、ジャニーズWEST衣装論！第2回です！いえーい(なんのこっちゃ)
第1回から第2回アップまでのスパンが短い！！私頑張った！！やったぜ！！*1

知らない方は、こちらからどうぞ！
narita9box.hatenablog.com

さて、第1回では衣装スタイルを、フォームで大きく6つに分類した。

ロングコートスタイル
ジャケットスタイル
セットアップスタイル
重量スタイル
既製服スタイル
トンチキスタイル

これらをさらに、個人のデザインの観点から3つに分類。

統一スタイル
差分スタイル
相違スタイル

以上6×3の全18パターン*2に分類し、衣装考察を行なっていくのがジャニーズWEST衣装論。恐らくどのグループにも、これで当てはめていけば間違いなく分類できるんじゃないかとは思う。

第2回では、ロングコートスタイルに焦点を当てて分析していく。

About「ロングコートスタイル」
分析する
- ロングコート×統一
  - クリスマスメードレー白ロング(2016)
- ロングコート×差分
  - 初期カラーロング(2014)
  - カラーケープ(2014)
特徴
まとめ
映像リスト

About「ロングコートスタイル」

そもそもロングコートスタイルとは、ジャニーズ早替えのド定番。「取り敢えず上に何か羽織っておけば脱ぐだけで早替えできんだろ！」というもの。逆に言えば、着るだけでも早替えできるスグレモノ。

ジャニーズWESTにおけるロングコートスタイルは、実は3着しかない。

ロングコート×統一
・クリスマスメドレー白ロング(2016)

ロングコート×差分
・初期カラーロング(2014)
・カラーケープ(2014)

ロングコート×相違タイプは、ジャニーズWESTには存在しないのだ。意外とロングコートスタイル、あると思ってたけどないんだね。

分析する

ロングコート×統一

クリスマスメードレー白ロング(2016)

「1stドーム 24から感謝届けます」のクリスマスメドレーにて着用された白のロングコート。
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装飾含め、デザインに差分のない統一スタイルである。

このロングコートの見どころは、なんと言っても装飾！ f:id:narita9box:20180323165438p:plain 同コンサートで新規に作る衣装が普段よりも数着少なかったせいか、ドームの新規衣装は見事にお金が掛かってる気がする*3。ストーンはひとつひとつ、ボンドで接着しているはず。真ん中のトグルボタン*4も可愛い。もちろん前はマジックテープなので、トグルボタンの意味は成していないけれど。袖口にはファーがあしらわれ、また袖口ベルトも付いている。雪の結晶が今にも溶けだしそうな、ビーズが肩周りに揺れているのもデザイナーさんのこだわりが見える。クリスマスメドレーにぴったりの衣装だろう。下に着ているパラパラ衣装の話は今はしちゃダメだぞ。

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股下にスリット有り。全体的に激しくは踊らないが、スリットの有無で動きやすさは段違いかと思う。

f:id:narita9box:20180323170429p:plain — 激しいのはこの人だけ

ロングコート×差分

初期カラーロング(2014)

ジャニーズWESTのロングコートといえば、一番最初のジャニーズWESTお披露目舞台「なにわ侍ハローTOKYO!」にて着用され、その後も何度も日の目を浴びている初期カラーロング。
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装飾自体に差異があるわけではなく、ただのメンバーカラー衣装。初期の衣装で格差が全く無かったもののうちのひとつ。
ベースに厚手のつや消しサテン*5を使用し、チュールスパン*6やベロア*7、メタル系の生地を上からのせている。前はマジックテープで止めてあるはず。

f:id:narita9box:20180322234632p:plain — 一番布の面積が多い、テカテカした生地がサテン。袖口などにあしらわれているのがチュールスパン。色にムラがあるように見えるのがベロア。最も光を受けて輝いて見えるのがメタル生地。

小瀧のチュールスパンのみ、メンバーカラーでなくシルバーがあしらわれている。ベースのサテンの色が覗くので、薄くピンク付いて見えるような設計だ。また、照史くんのチュールスパンはオレンジというよりも、少し赤みがかっているような気も。
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バックスタイルも綺麗。ウエスト部分に黒で一本Vラインが入ることによって、引き締め効果が出る。これにより~~照史くんが細く見える~~着ぶくれ感が出にくい。
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こちらも股下にスリットがあるので、アクロバティックな動きにも対応可能。ターンやジャンプで広がることで、ダンスそのものに躍動感を与えてくれるのも魅力のひとつ。後ろで神ちゃんがフード気になって直してるのすこぶる可愛い。
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神山くんはダンス中邪魔なのか気にしているみたいだがパーカのフードが出ていても可愛いし、 f:id:narita9box:20180322235606p:plain
濵田さんのようにネクタイでもかっこいい。 f:id:narita9box:20180322235629p:plain
下に何を着ていても似合ってしまう、万能ロングコートだ。ってか、鎖骨見えるのやばいよね。この胸元の開き加減がまた絶妙。良い仕事してくれたなデザイナーさん。菓子折どこに贈ればいいか教えろよ。*8
~~「一発めぇ」~~「ラキセ」での濵田さんの着用*9を最後に見なくなってしまったが、復活はちょっと望み薄かもしれない。たくさんの種類の生地を豊富に使っているため、サイズの直しが効かないのだ。小瀧とか、今着たら丈が足りないんじゃないかな。丈だけであれば後ろの布を足せばいいので直せそうだが、筋肉の付いたメンバーもいるので腕や肩周りの手直しは難しいと思われる。淳太くんと濵田さんと、流星は着れそうだなあ～。

カラーケープ(2014)

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「なにわともあれほんまにありがとう！」にて着用されたものの、まあ今後二度と見ることはないだろうなという衣装第1位。オーガンジー *10がーーーーっと縫っただけ。パッと見そこまで手間暇の掛かってないであろう衣装第1位。安いんだろうな〜感満載のオーガンジー。作った中で総コストきっと最安価の衣装第1位*11…。

ちょっとファー付いてるだけで、やる気あんのかこれ、と思いきや、左肩に全員お花が付いている。オーガンジーで。生地余ったのかな。

と、思いきや、 f:id:narita9box:20180323171045p:plain
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あーーーー！！！なんだよ！！！
ベースに着てるの初期カラーロングじゃん！！！ f:id:narita9box:20180322233706p:plain ちょっと縫い付けてるだけじゃん！！！

このアレンジにはそう来たか！！*12というか、You know？有能！！*13と言いたくなってしまうというか。初期カラーロングの有能っぷりが見えてしまった。

手抜きだの低予算だのと、ずいぶんとカラーケープを酷く言ってしまった。少しこの衣装について、挽回の余地を与えてあげたいと思う。

オーガンジーは縫うのがめっっっちゃくちゃ大変。

できるなら扱いたくない。

とにかく生地が薄くハリも無いため、プロでも扱いが難しい布なのだ。下手に扱うと、破ける、ヨレる、縫い目が飛ぶ。本当に大変。この一回きりで出番が無くなり、ベースから外されてしまったカラーケープの行く末が気になる。頑張って縫ってくれたのに…。

こういうことを知っていると、
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あーあ、走り回っちゃって。破くなよ、やめろよ、絶対に破くなよ。と思う。衣装さんがハラハラするからやめて差し上げて。ほんとにやめて。~~だがこの神山智洋は天使である。~~

特徴

ロングコートスタイルの大きな特徴として、

併せやすい
脱ぎ着がしやすい
動きにくい

の3点が挙げられる。下に何を着ていてもマッチする上に、早替えを目的としているため脱ぎ着がしやすい。形も綺麗だから見栄えがする。強いてデメリットを提示するなら動きにくいのだ。

冬に何着も厚着をするとき、着ぶくれる。そのときに肩や腕が動かしにくくなった経験がある人は、多いかと思う。同じ状況がロングコートスタイルでは頻発する。
早替えをする、ということは下に着込んでいるので、間違いなく着ぶくれるのだ。その上、ロングコートスタイルは上半身を丈夫に作る*14ので、生地に厚みが出やすい。使用する生地の総量も多くなれば、装飾も多くなる。下半身にスリットがあるとはいえ、そのせいで衣装に動きを持って行かれるとも言える。比較的重量が出てしまうので、そもそもこのタイプは激しいダンスに向かない。それでも重量衣装でアクロバットや難しいダンスをやらされるWESTには同情する。どこにそんな体力があるんだ。*15

まとめ

ロングコートスタイルの3パターン、いかがでしたでしょうか。一つ一つの生地や装飾に焦点を当てることって、意識しなきゃないよなと思いながら書いていた。ま、まだ3パターンしか分析してないのか。あと何パターンあるの。次回第3回は、重量スタイルをテーマに分析していきます。ジャケットとセットアップは、量が多すぎるから後回しでお願いします…。衣装マニア的に一番面白いのも、ジャケットとセットアップなんだけどね…。