2013年12月31日の私から、2023年10月18日の私へ。
デビュー発表に悲しんだ2014年1月のことを、昨日のように思い出せる。
私は友人と年越し参りに神社へ行っていて、境内で並びながらガラケーの画面を見つめていた。小さなガラケーが映し出すワンセグ放送で、嵐担だった友人とセクサマを歌いながら、関係者席のちびーずに向かって走り出すふまけんを眺めていたものだ。
カウントダウンの瞬間は飛び跳ねて「地球にいなかった!」だなんて言って、シャッフルメドレーにどぎまぎして。チャンカパーナを踊っていたらお参りの順番が来たので、ケータイをしまった。
事は私がお参りを終えて、呑気に振る舞いのおしるこを飲んでいる間に起こっていた。
じゃあ冬休み明けに学校でと友人と別れ、家に帰った明け方2時頃。
神社で貰った蜜柑を剥きつつ見る、カウントダウンコンサート。ワンセグの小さい画面では見れなかった表情や汗の1粒まで見える。やっぱりこれを見ないと年を越せない、年越しはジャニーズカウントダウンコンサートだ。
毎年関西Jr.コーナーがあったから今年もあるかな。またやんややんややるのかな。淳太くんはきっといるだろう。エイトの何を歌わされるだろう。いや、2013年は関西ジャニーズJr.初の映画があったじゃないか。もしかしたら主題歌のNOT FINALかも……いやいや、さすがに地上波のJr.のコーナーでそこまで出しゃばらないか。やっぱり先輩の曲を無難にカバーしてくるか。
セクゾの録画パフォーマンスが終わって、画面が切り替わって。
「僕達から、重大発表がありまぁす!!」
と、照史くんの元気な声が飛び出してきた。
続くしげちゃんの声は「CDデビューをすることになりました」というものだった。
しげちゃんを真ん中に、シンメのB.A.Dがいる。わ、ばどと7WESTがデビューってことは、全ツのこと考えると濵ちゃんもいるな。関西バチバチに仕切ってたばどはまが抜けて、トップの7WESTが抜けて、なにきんが関ジュのトップ!?えーっ、やってけるの!?
なんて思う暇もなく、淳太くんの言葉が続く。
「メンバーは、重岡、桐山、中間、そして小瀧くんです!!」
当時まだ17歳の高校生だった、客席ののんちゃんの顔が映る。大きな模造紙に、間に合わせのように手描きで書いた「グループ名は ジャニーズWEST4」の文字。
あれ、足りない。
ずっと年下の関西Jr.が緊急選抜とか、ぽっと出の関東Jr.と抱き合わせとか、そういう話もない。
聞いたこともない「ええじゃないか」なんて曲を歌っているのを見て、何が起きているのかを理解できなかったことを覚えている。
B.A.Dはいい。やっと2人揃っての、念願叶ってのデビューだ。私の好きな淳太くんが、彼の好きな長年の相棒と一緒にデビューする。嬉しくて、誇らしい。
それで、散々B.B.Vの10人括って打ち出して、ばどはまなんて言ってたじゃん。濵ちゃん、どこに置いてきた?ベテはどうするの?
問題は7WESTにも、だ。彼らが4人になってから、かみしげ/ツインのシンメを刷り込まれてきた。もちろん当時のしげちゃんの人気は凄かったし、のんちゃんの新規も増えている印象はあった。それでもりゅかみが、2人に劣っているとは1度も思ったことがなかった。てか、流星なんてついこの間まで地上波ドラマ出てましたよね?
テンションを上げてええじゃないかと歌っている4人がだんだん滑稽に思えてきた、深夜2時半頃。1人でテレビの前で、正月早々に泣いていた。
ああ、デビューってこういうものだ。
最近はえびキスがそのままのメンバーでデビューしていたから忘れていたけれど、いままでのJr.はそのままのメンバーでデビューする方が有り得ないことだった。
全部ジャニーさんの気まぐれで、ジャニーさんの思いつき。今までのグループは解体されて、お気に入りのメンバーと売れ筋のメンバーとの抱き合わせでデビューする。バレボ組なんてその最たる例。そっちの方が、普通。
「初売り行かないの?」
「行かない、もういい」
ソファで不貞腐れる私を前にして、母は呆れた顔をした。
まだみんながみんなTwitterにいた頃じゃないから、レポは全部強火のオタクのブログ経由だ。三が日の開けた城ホあけおめコンは地獄絵図だったとか、SHARKの選抜はその伏線だったんじゃないかとか、とにかく色んな憶測が流れていた。
吐きそうだった。
デビュー発表ひとつで、こんなにも苦しいなんて。
いや、でもきっと、淳太くんが決めた道だから。B.A.Dがいるなら、大丈夫。
割り切って進むしかできない彼らと、置いてきぼりにされるオタクとの狭間で、全部を飲み込むしかなかった。オタクにできることは、現状を飲み込むことと自担を応援することだけなのだ。
あけおめコンの地獄絵図も抜けぬままに「なにわ侍 東京見参!!」の告知がされた。これが後の「なにわ侍 ハローTOKYO!!」である。申込期間も1週間くらいしかなく、もちろん当時受験勉強真っ只中だった私は、母親から申し込みを止められていた。歳がバレる。
そしてこの発表と同時に、何故かジャニーズWEST4から「ジャニーズWEST」と名称変更されたことが発表された。該当担らが「もしかして」と淡い期待を抱いたことは言うまでもない。
長い長い、1ヶ月。迎えた2月5日、「なにわ侍 ハローTOKYO!!」初演時に、日生劇場前にはジャニーズWESTの4人が拳を突き上げたポスターが掲示される。
初演の幕が開ける。
4人のなにわ侍というアイドルグループのデビューから、何かがメンバーたちが新たな色を探して、7人になる物語。
2部のパフォーマンス前に、照史くんの声でアナウンスがあった。
「そして」
円盤で擦り切れるほど聞いたこの言葉。毎年2月5日に再生して、何度も安心していたこの言葉。
「神山智洋、藤井流星、濵田崇裕。この7人で、僕達はCDデビューすることになりました」
2014年初演を終えた日生劇場。客席を出るとそこでは、ジャニーズWESTが7人で拳を突き上げているポスターが飾られていたという。
たくさんのレポを読んだ。ワイドショーも全部録画をした。4人では嫌だと思っていたのは、私たちだけではなかった。彼らも同じ気持ちだった、それだけで充分だったのだ。
4人と3人と、衣装も歌割りも格差があった。デビュー曲はファン投票で決めます。そんなことも言っていた。ファン投票なんてものはどこにも無かった。あべのハルカスでデビュー記者会見をして、ヘリポートの屋上で暴風に吹かれながらデビュー曲となる「ええじゃないか」を歌う彼らをワイドショーで見た。忍ジャニ参上!!とかいうわけのわからん映画も見た。馬鹿みたいに前売り券も買った。最後にジャニーズWESTが歌う主題歌のバンザイ夢マンサイ!のPVが流れ、意味もなくメンバーが増殖することに死ぬほど笑った。シングルは4形態全部買わされたし、なんならMY BEST CDとかいうジャケットとCP曲を自分でカスタムできる意味不明なCDもあった。メンバー個人のジャケット×CP曲が2曲の、全14形態である。しかもおひとり様2枚までしか申し込めない鬼畜仕様だったのに、全部揃えて並べるとCDの背の部分にWESTの「W」の文字が7色に輝いた。通常販売とMY BEST CD、全部で18形態。どうかしている。どうかしすぎている。せめて自力で14形態揃えられるようにしてくれ、頼むから。
そしてデビューシングル「ええじゃないか」が発売され、一週間も経たない4月26日より「なにわともあれ、ほんまにありがとう!」が公演開始となる。この4ヶ月であまりにも色々とありすぎである。なにわともあれ、の一言でまとめてよい話では無い。
その後もメンバー格差をなくすために必死だった彼らは、デビュー発表から1年でその格差をほぼ完全撤廃した。2015年の正月に行われた1stコンサート「一発めぇぇぇぇぇぇぇ!」で初披露した3rdシングル「ズンドコパラダイス」から歌割りの格差はほぼなくなり、衣装もほとんど均一になっていった。1st tour「パリピポ」なんて、最初からそんなものはなかったみたいに。
4人から7人になった、オタク視点の事実はこう。当時はまだまだ10代半ばのクソガキだったのと、もう9年も前のことなのであくまで主観として捉えて頂きたい。本人視点のお話は、2018年のMyojo 1万字ロングインタビューを参照のこと。このときに彼らは「過去を振り返るのはこれで最後」「俺たちは前しか見ていない」と語っている。
もう二度と悲しませないから、とも。
そして、2023年。
私はコロナ禍を機に抜けるように担降りし、ジャニーズを追わなくなっていた。たまたまご縁があって入ったライブ「Mixed Juice」でもなんだか疎外感を感じて、存分に楽しむことができなかった。はるか昔にワクワクして青い振込用紙を書いたファンクラブは、気付かないうちに有効期限が切れていた。
ジャニーズ事務所が窮地に立たされている。ジャニーズWESTという名前も、消えるかもしれない。
どれだけ翻弄されればいいのだろう。前しか見ていないと言っていたのに、もう悲しませないと言っていたのに。
何かできることはないかと、ファンクラブに入り直した。新しい会員証は2023年の10月16日、ジャニーズ事務所のその名前がなくなる日に届いた。「ジャニーズWEST」と書かれた封筒のその文字に、泣きそうになった。処分していない山ほどの写真を、全部見返した。追いかけている間は淳太くんの写っているものはほとんど揃えていたので、1000枚を軽く超えていた。ドラゴンドッグなんて全員ビジュがいいという理由で、端から端まで全部買ったのを思い出した。
今日、ジャニーズWESTは名を変える。
生放送で慌ててデビュー発表をした、9年前。2013年12月31日に、事務所に振り回されて名前を決めたあの日から。
2014年1月に、何度も何度も事務所に掛け合って7人でのデビューを決めたあの日から。
2023年10月18日、10周年を目前にしてまたも事務所に振り回され、彼らの第2章が幕を開ける。
見届けよう。7人と、きっと気持ちは同じはずだから。
たぶん、治安が悪いのが好きだった。
ヒプノシスマイクにハマった。
その一部始終は以下からご覧頂きたいが、ヒプノシスマイクにハマった。
この話をすると「い↑ま↓!?」と同じイントネーションで聞かれるが、今である。もう5人に同じイントネーションで聞かれた。すまん、今なのである。もっと早くハマれるもんならハマってたかったぜ。残り少ない新規の瞬間を噛み締めながら、朝はおはようイケブクロでメイクをし、休日はパピヨンを聴きながらダラダラし、仕事の前はシノギで殺意を燃やして、Stellaに想いを馳せながら寝てる。マジでキモイ新規やってる。
「へぇ〜、夢女子・腐女子・新規ホイホイねぇ……」とか言いながらdisりまくっていたにも関わらず3日で転げ落ち、1週間YouTubeを見漁って、2週間でドラパ・アニメ・コミカライズ等のストーリーを制覇、3週間でファンクラブに入会し、1ヶ月で円盤を全て見て現場のチケットをもぎ取った。我ながら行動力がありすぎるヲタクだなと思う。ヲタクとしての適性が高いというか、なんというか。この前なんて「なりたさん、多趣味だけど推しの話してるときが一番イキイキしてる」って言われた。そうだよ。
で、かれこれ10年はジャニヲタをしてきた上で、2次元という沼に対しても決して否定的ではなかった。でも所謂声優コンテンツとやらにハマるのが初めてだ。声優コンテンツなんてぜってぇハマらねぇと固く誓っていたにも関わらず、見事にフラグが回収されている。フラグの達人と言ってくれていい。本当に。じゃあなんでジャニヲタ10年選手が、急にヒプノシスマイクにハマったのかをちょっと考えてみた。
あ、顔がいいとかそういうのは書かない。だって顔がいいのはそりゃそうだから。
リリックが綺麗だとか、キャラクターの関係性とか、まあ色々と語りたいことは山ほどある。でも聞いて欲しい。
治安が悪いのだ。
そう、治安が悪い。特に私がハマったヨコハマディビジョンのMAD TRIGGER CREWというグループは、他のディビジョンに比べてずば抜けて治安が悪い。パリマニに始まるどちゃくそに治安の悪いジャニーズWESTに7年も飼い慣らされてきたせいで、治安の悪さを心が求めていたのかもしれない。
おちゃらけた関西の兄ちゃん路線から、背中を押してくれる仲間に路線変更してしまったジャニーズWESTを見ながら、私はまだ彼らに治安の悪さの幻影を追い求めていたのだろうか。バリバリのラップ、いやそれ終盤にやるダンスじゃねーだろというハードな振り付け、の癖に無駄に聴かせてくるメロディーライン、時折囁かれる危険な台詞。飢えてたのだ、きっと。
それに比べてMAD TRIGGER CREWはどうか。「手加減無しで命(タマ)盗るぜオイ?」「立場ってもんが解ればヨロシイ」「最後の時間を与える懺悔しろ」とか言ってくる。怖い。治安悪いどころか殺される。死ぬ。上田竜也さんがライブで「声出さねぇと死ぬぞ!!!!」って言うのより怖い。何もしてなくても死にそう。パリピなイケイケ兄ちゃんのジャニーズWESTが、もはや王道アイドルに見えてきた。
特に治安が悪いなと思うのは、シブヤディビジョン Fling Posseとのバトル曲「Reason to FIGHT」だ。
煽り方がエグい。なんだよ、「お布団被って泣いとけや」って。その後も「二度と俺様の前に立つなボケカスが」「わかったらマイク置けよドアホ」「聞いてんだろ?ブッ潰す」とめちゃくちゃに治安悪い。シブヤ側はもうちょい高度な煽り方してくるのに、ヨコハマのこのストレートさ。
しかもヨコハマは凄く自己紹介してくれる。お陰でめちゃくちゃ名前覚えやすかった。なんせリーダーの左馬刻様は、「俺様左馬刻ミスターハーーーッコーーーー(エビディロ~リンエイヨッ!)」を連呼しまくるし、「俺は左馬刻様だ 貴様は誰だ?」とちゃんと名乗ってからこっちの名前聞いてくる。他はみんなそんなに名乗らないのに、偉いと思う。「こちとらヤ○ザ者」とか職業までご丁寧に言ってくれる。関わらんどこって思える。まあ関わらんどこって思ったら堕ちたけど。
2番手の入間さんもこれまためちゃくちゃ自己紹介してくれる。「ヒョォッッ!!イルマティッッ入間銃兎 a.k.a 45 Rabbit!!」って至る所で叫ぶからうるさいし、「ヨコハマ署 組織犯罪対策部 巡査部長 入間銃兎ここに参上 以後お見知りおきを」と凄く丁寧に名乗ってくれる。2度目だが、関わらんどこって思える。これも2度目だが、まあ関わらんどこって思ったら堕ちた。
3番手の毒島メイソン理鶯さんなんて名前が読めんが、C&Rで自分の名前言わせようとする。自己紹介する前に名前呼んでくれってなってる。順番がヤバいけどまあその後「毒島メイソン 小官が理鶯」って言ってるしセーフとしよう。堕ちて3日目に気付いたら「りっおーう!」って叫んだ。マジで。前述2人に比べるとかなり冷静沈着なキャラクターなので、あんまり名乗ってる感じはないが実はとても連呼している。ちなみに職業は言ってくれない。元海軍というか、つまるところ無職だから。この部分はヒプアニのイケブクロとのバトルで、中学生から煽られてた。でもアマゾン暮らしってことは教えてくれたので、まあやっぱり3度目の正直で関わらんどこって思える。まあ彼が私を堕とした全ての元凶だよ!!!
あとはMAD TRIGGER CREWは押韻がとっても気持ちいい。特に「HUNTING CHARM」という楽曲の、入間銃兎パートが母音も子音もバチバチに踏んでてクッソ気持ちいい。
き、気持ちいい……エグい……。イルマティッッボイスでキレありすぎるライムが最高だ……。
後半の左馬刻様のパートとか、3人の掛け合いとかこれ以上バチコンに踏みまくっててもはや快感なので、よかったらサブスクとかでみんな聴いてくれ……。好きだ……。そして治安が悪い……。
ここまでMAD TRIGGER CREWの事しか書いてないけど、全ディビいいのでみんな推しディビ見つけてくれよな。オオサカのドラマパート聞いたときは耳が関西弁で実家感を覚えた。ナゴヤは曲がいいと思う、マジで。シブヤはドラパで心持ってかれるし、シンジュクのああ見えてみんな可愛いところ好きだよ。おはブクロ!!(?)
とりあえず私は年明けにメッセで人生初の3DCGライブ捧げることが決まったんでちょっと顔だけ出してきます。ちょっと顔出すだけだかんね!!!
自分が沼におちる瞬間を、はじめてみてしまった
人が恋におちる瞬間を
はじめてみてしまった(ハチミツとクローバー 1巻より)
ご無沙汰しています。なりたです。
久々のブログ更新となりますが、お元気ですか。推しを愛していますか。推しと人生楽しんでいますか。イエスと答えたそこのあなた、なによりです。
さて。
今まで数多のジャンルにハマっては、数々の推しを作ってきた。ひとつひとつを挙げればキリがないのだが、まあひとつひとつのコンテンツに、結構立派な養分としてお金を払ってきた自負がある。キリがないとは言ったが、まあいくつか例示しよう。
- ジャニーズ
- コンセプトカフェ
- 地下女子アイドル
- 艦隊これくしょん
- グランブルーファンタジー
- ラブライブ!
- 推理小説(敬愛する作家は初野晴さん)
- 文豪小説(敬愛する作家は芥川龍之介)
- ボードゲーム
- トランプゲーム・ダイスゲーム(所謂賭博ゲーム)
コンテンツ制作側からすれば、いいカモに見えるだろう。カモはカモで楽しんでいるので、むしろカモにしてくれてありがとうという気持ちにすらなる。カモ最高。
沼というのは往々にして、気付いた時には沈められているもの。今までもそうだった。思い出せば沼の底で、ぶくぶくと推しを堪能する生活だ。ただまあ見て頂いてわかる通り、恐ろしい程に2次元の男にハマっていない。確かに人生経験として黒子のバスケや東京喰種は通ってきたが、強くお金を貢いだ覚えがない。ちなみに黒バスは日向先輩が好き。喰種は四方さん。
話は変わるが、休みの日にまで頭のおかしいほどメッセージが飛び、交う会社のLINEグループがある。数人の趣味の集まりだが、基本的に全員が濃いオタク属性を持っているので、新たな沼と布教に対する適性が凄まじいのである。*1
その中で、ある1人の後輩から謎のスタンプが投下された。
まあこちらもオタクなので、多少の知識は有している。ヒプノシスマイクという声優コンテンツだ。なるほど、そうきたか。通っていないが、そうきたか。
「まだ推しを決めかねています」「アニメ最終話がのうのこうの」「いややっぱり○○さんは推せる」と、なかなかの濃いオタクっぷりが発揮される後輩と上司の会話を眺めたところで、「通ってないならAさんに円盤借りなよ、弊社退職済みだけど」と流れ弾を食らった。
人から勧められたものは、よっぽどでなければ一度は食べる主義である。
食べ物の話ではない。本や漫画、ドラマ、映画、アニメなど、コンテンツに限りだいたいなんでも勧められたら食べる主義だ。この前なんて勧められたという理由で、何故か深夜に『貞子vs伽椰子』を観た。死ぬほどわけがわからなかったけど。今回も例に漏れず、一通りかじってみることにした。
とはいえ弊社退職済みAさんに、今更「ヒプマイの円盤貸してください!」はちょっと言いづらい。というわけでひと通りできる事はしておこうと、LINEで他の社員が和気あいあいとヒプマイについて語る頃、取り急ぎ公式ホームページとWikipediaをチェック。なんとなくラップバトルをする作品だとは知っていたので、ストーリー背景やキャラクターを確認する程度だ。ビジュアルで良さげなキャラが決まれば上出来、くらいに考えていた。
争いは武力ではなく、人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。
その名も「ヒプノシスマイク」。(ヒプノシスマイク 公式HP)
なるほど、わからん。
全くもって背景はさっぱりわからんが、キャラクター一覧を見たとき、ああこれ推しはいませんねとすら思った。ビジュアルで落ちる子はいなかったのだ。まあでも、ヒプマイの話に持って行ってしまったのは私だ。適当に「ギリギリなんか推せる奴」でも見つけてLINEに返しておくか、そう思った。
最初に目に付いたのは「どついたれ本舗」。このブログを読んでいるジャニヲタ諸君はおわかりかと思うが、7年近く関西のオタクをやってきて、どついたれ本舗という名前に「ど、どついたれ……どついたれ本舗……?」と困惑した。とても意味がわからなかった。マジで。オオサカという名前の響きだけで心に来るものはあるが、落ちるかどうかは別である。大変申し訳ない。
その次になんとなくポチッとしたのは「MAD TRIGGER CREW」。ヨコハマと見えた瞬間、「ヨコハマwww私横アリ好きじゃないしwwwてかヨコハマって土地にハマった時点で負けwww」と、心の中で盛大に煽り倒した。全横浜市民に、現時点で謝罪しておく。大変申し訳ないと思っている。ビジュアルを見た瞬間に、「ああ、これは『夢女子・腐女子・新規ホイホイ』だな」と思った。全部通ってきた道なので、気持ちは十分理解できる。このワードに悪気はない、本当に。てか違法カジノとかにいそう。設定をよく見たらヤクザと警官と軍人だそうで、本当に夢女子・腐女子・新規ホイホイだと思った。警官とヤクザが嫌いな夢女子も腐女子も新規もいねぇだろ笑わせんな。何度も言うが悪気はない。夢も腐も新規も楽しいよな、わかるよ。ちなみに夢女子・腐女子・新規ホイホイというワード、あまりにも語呂がよくて会社でも言いふらしたので、この気持ち悪いブログが会社にバレるんじゃないかととても不安。もうジャニヲタの社員1人だけにバレてっけど。というわけで、ヨコハマに落ちたら負けだと思ったのでここもナシ。
その次のぽちりは「麻天狼」。シンジュクね、どうせホストとかいるんだろと思ったら本当にいた。しかも送られてきたスタンプのやつやん。想定内すぎて1人で笑い転げたが、それよりもすっげーやつれてる男がいるのが気になった。観音坂独歩さんだ。独歩といえば、国木田独歩。少し話を巻き戻そう。
- ジャニーズ
- コンセプトカフェ
- 地下女子アイドル
- 艦隊これくしょん
- グランブルーファンタジー
- ラブライブ!
- 推理小説(敬愛する作家は初野晴さん)
- 文豪小説(敬愛する作家は芥川龍之介)
- ボードゲーム
- トランプゲーム・ダイスゲーム(所謂賭博ゲーム)
そう、国木田独歩は過去通ってきた道だ。えっ、絶対に国木田独歩から名前取ってんじゃん!!顔色悪すぎ!!社畜なのか!!と、謎の共感性が芽生えた。顔色こそ悪いがビジュアルも悪くない。とりあえずここで決めちゃっていいだろう。そう思って私は、LINEに「ひと通り見てきましたが独歩さんですかね」とだけ返した。
まあこの時点で、アホほどよくは分かっていないが、一通りのヒプマイ知識を仕入れた。翌日に、数奇な再会をすることになる。
卒業以来に会う、高校時代の友人だった。詳細は端折るが、当時とくにオタクでもなかった高校時代の友人2人と数日後会うことになった。片方はBTSのオタクをやっており、お前もかという気持ちにすらなった。*2
問題はもう1人の方だ。見事に彼女はシンジュクの女に染まっており、スマホケースの裏側に独歩さんが仕込まれていた。まじかよ独歩さん。
謎に意気投合を果たし、翌日にはこんなメッセージが送られてきた。
送られてきたYouTubeのリンクは、以下の楽曲たちだ。長いのでここでは聴かなくても構わないが、この先の話の理解に関しては一番上の「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-+ 」だけでも視聴しておくといいと思う。
きちんと自己紹介的な楽曲を抑えてくれるあたり、布教し慣れている。見ない間に大変好感度の高いオタクと化していた友人に、尊敬の意すら覚えた。
ここで私の通ってきた道センサーがビンビン作動する。
まずはイケブクロの山田三郎くん。「ボードゲーム上はそりゃ不毛さ」とか歌ってやがる。おう今度ディプロマシー*3で白黒つけようや。
それからヨコハマの毒島メイソン理鶯さん。名前がバチくそ長いが、さっきから「カレーはFriday」「無敵のイージス」など、海軍を示唆するワードが目立つ。何気なさすぎて並の女オタクでは気付かないかもしれないが、残念ながら横須賀港から呉方面まで海軍行脚した私の耳は誤魔化せない。未だに艦これ現役でプレイしてる。ちなみに空母が好きだそこの夢女子・腐女子・新規ホイホイめ。*4
はい次、シブヤの有栖川さんどうぞ。なにが「がちゃーんどぅルルルチリンチリンチリーン」だ。Simejiの予測変換で1発で出てきやがって。絶対スロット回してんだろ。「丁か半か」なんてただの借金お抱えのギャンブラーじゃんか。ダメだろこんなん。打ち方が悪いんだよほらさっさとブラックジャックのテーブルに座って期待値上げるぞわかってねぇな!!
それから独歩くん私も仕事辞めたい。
とまあ見事に
- ジャニーズ
- コンセプトカフェ
- 地下女子アイドル
- 艦隊これくしょん
- グランブルーファンタジー
- ラブライブ!
- 推理小説(敬愛する作家は初野晴さん)
- 文豪小説(敬愛する作家は芥川龍之介)
- ボードゲーム
- トランプゲーム・ダイスゲーム(所謂賭博ゲーム)
と、今まで通ってきた道の4つも土足で踏み付けてきた。なんたることだ。しかも恐ろしいのが、全員グループ3人中の3番手ということだ。絶対にリーダーキャラと1番人気率の高くなりやすい2番手キャラは好きにならねぇという、私の確固たる意地というか、血筋というかかが垣間見えた。なんでセンターとかリーダーとか1番人気にハマらないんだろうな、私って。
でもやっぱりイケブクロとシブヤとナゴヤには、本当にハマれそうな雰囲気がない。それどころか、ヨコハマのリリックがえげつない煽り方で響いてくる。なんだ、私が「夢女子・腐女子・新規ホイホイじゃんwww」って煽ったから煽り返してきてんのか?ヨコハマ怖すぎんだろ。
しかしまあ、このブログでも散々書いてきた通り、私はジャニーズをど真ん中で通ってきてる。胸の奥底には関係各所に喧嘩売りまくる知性と暴力の塊みたいな櫻井翔のリリックが眠ってるのだ。そらヨコハマが響くんだよな。あなたのHIPHOPはどこから?私は櫻井翔から。言うてHIPなPOPじゃん……。
ここまででヒプマイに出会ってから2日。さてお次はどうするかと言えば、とりあえずNetflixでアニメを見るに越したことはない。なんだかコンテンツの作り方がよくわからんが、アニメを抑えておけば最近のコンテンツは大体大丈夫。そう思った私は、深夜からヒプアニをひたすら流し始めた。翌日は在宅勤務だ、ギリギリまで見て問題ない。なんなら休憩の1時間で2話分こなせる。このスケジュールなら見終わる。全てを理解できる。そう思っていた。
そう、アニメヒプノシスマイク。
何も分からないのである。
冗談のように聞こえるが、本当に何も分からないのである。
なんか突然マイク持ってラップはじめたらズガドーンと爆発して相手がダメージを受ける。なるほど、わからない。上司が「グラブル周回しながら流し見でOK」と言うのも無理はない。ってか違法マイクってマジでなんなんだよ。パワーワードすぎんだろ。
ちなみに4話がヨコハマ回なのだが、初見で違法カジノとかにいそうとか言っていたら本当にカジで捜査してた。しかもがちゃーんどぅルルルチリンチリンチリーンも出てきた。くっそ笑った。ひと通りアニメ見終わった結果、「理鶯ちゃんですわ…」とほざいていた。
いや、お前ヨコハマのこと「夢女子・腐女子・新規ホイホイ」つって盛大にバカにしてたやんけ……。
でも聞いて欲しい。理鶯ちゃん、身長191cmあるのに体重74kgなんだぜ?妖精じゃんこんなん。犯罪だろ。それからナチュラルにシガーキスする1番手と2番手を見て、理鶯ちゃん君は何も思わんのか。全腐女子がここ堕ちるところやぞ。あたかも通常運転のように眺めてどうすんねん。天然か?天然なのか?タランチュラ丸揚げにしてメンバーに食わせる時点で天然だわな!!失礼しやした!!
ヨコハマの他ディビジョンにない推しどころとしては、関係性という面もある。他ディビジョンは比較的、強固に結ばれた絆感が強い。しかしヨコハマには、利害の一致から始まった背中合わせ感が滲み出ている。たまたま目的が一緒だったから、仲間になった。相手が使えそうな奴だったから、隣に立たせている。前は俺がやる、後ろは頼む。他のディビにはない、利用し利用される中で生まれる関係性のこの感じ、オタクの大好物である。このあとヨコハマのボイスドラマ全部聴いた。
聡明な読者の皆様ならお気付きだと思うが、ここまで1週間すら経過していない。沼というのは恐ろしい。そしてそれを冷静に見つめる私も恐ろしい。
人が恋におちる瞬間を
はじめてみてしまった(ハチミツとクローバー 1巻より)
気付いたら嵌められていた沼の正体を見た。そして、自分がはじめておちる瞬間を見ている気がする。ああ、真山*5、お前はこんな気持ちだったんだな。今ならわかるよ。ちょっと恥ずかしいよな、真山。
そしてサブスクで楽曲が全部聴けることに気付いた私は、一体どこに課金したらいいのかわからなくなった。事前知識としてこのコンテンツは、総選挙が如くCD積み積みバトルをするらしいということを知っている。私もCD積み積みする女になるのかとちょっとしんどい気持ちすらある。しかし。
よく見ると、ちょうどいま、まさにこの時がCD積み積み期間だった。
動揺した私は状況を調べる。なるほど、現在開催されているのはファイナルで、イケブクロとシブヤと前回覇者のシンジュクの対決なのか。そうかそうか。正確にはCD積み積み期間は終わってて、VRチケットの購入での投票と。なるほどなるほど。
あれ、ヨコハマいなくね?
そう。ヨコハマは第3回戦で、シブヤ相手に敗北している。嘘でしょ?
当時の私は、こう残している。
もう少し早くオタクになっていたら、
私がハマをファイナルに連れてったのに
金を貢ぐチャンスすら与えられなかった自分に絶望してる
ちなみにこの言動は会社に8割くらいいるオタクたちにゲラゲラ笑われた。でも確かにそう思ったのだ。私がもっと早くオタクになっていれば、と。
後にシブヤのトラックを聴き、「あーこれは仕方ないですわハマ負けますわ」となるのだが、私はどうしても悔しかった。ハマがファイナルに行けなかったことではない。ハマにCDを積めなかった自分についてである。
会社のヒプマイを齧っている4〜5人からは「ハマの女怖い」「根がオタク」「思考回路がえげつない」と言われたが、そんなことはどうでもいいのだ。違うのだ。私が1票でもハマに投票していて、シブヤに負けた悔しさを味わいながら「ハマをのしたんだから絶対シブヤ勝ってこいよ」と言えなかったのが辛いのだ。時とは残酷である。今からでも言うが、ハマをのしたんだから絶対シブヤ勝ってこいよ新規ハマ女との約束だゴラァ。
こうしてお金の払い所を失った結果、堕ちて1週間にしてコミカライズを全部購入した。お買い上げありがとうございました。
その後のらりくらりとコミカライズを楽しみ、YouTubeを見漁り、CDを聴きまくり、立派な新規ハマ女となったなりたである。会社のヒプマイを齧っているオタクたちには「なんで今なのか」と散々言われたが仕方がない。人は沼にハマるときはハマるのだ。それがオタクというものなのだ。ちなみに「腐女子・夢女子・新規ホイホイのヨコハマに落ちたら負けと煽りまくった結果ハマにハマった」件は大爆笑と共に「アッサリ負けてんじゃん」との声を頂いた。見事に美味しいネタと化している。
ハマにハマって2週間。HPを読み漁っていたらどうやらファンクラブがあるらしい。ヒプマイ初の、3DCGライブの先行受付を行っているという情報が載っかっていた。はーん、これは申し込むしかねぇな行くぞと詳細を見た結果、FC先行の申し込み締切の翌日だった。
神は非情か?非情なのか?
FCに加入する理由を失い、先行にも申し込めず、仕事のプロジェクト終わりに人生で初めて駅でぶっ倒れ、いつの間にかV6が解散していた。V6今までありがとう。独歩さん並みの激務
でもまだこれで終わりじゃないらしい。一般先行抽選とやらが残っている。これで勝てば推しに会える。YouTubeで告知が流れ、日替わり楽曲やMCもあると知ったジャニヲタなりたは、対策を立てる必要があると考えた。MCで推しが喋るとは限らない。絶対そうだ。これは間違いない。ヒプのライブ、YouTubeの円盤告知動画くらいでしか知らんけど。そう思った私は、ある1人の人間に連絡を取った。
そう、このブログのかなり冒頭の方に出てきた、退職済みAさんである。会社の先輩だったのだがこれまたかなり強いオタクで、聞くところによるとブクロの3番手・三郎くん推しらしい。円盤を借りるのは流石に申し訳ないから頼めないが、ライブの感触くらいは聞きたい……。思いつきで、LINEの連絡先を開く。
男臭いハマ!?すごい意外だ!!2〜6thの円盤なら貸せます!!
待って、私まだ円盤貸してくださいとは言ってない。
熱は熱いうちに打たなきゃね…
だから私まだ円盤貸してくださいとは……
翌日貸してもらった。
退職済みにも関わらず、布教のためだけに翌日に円盤を貸してくれる先輩、オタクとしての懐が深すぎて胸が苦しくなった。しかもFC迷ってたら「バースデーラップ送ってくれるから誕生日のちょっと前には入っておいた方がいい、でもライブ先行終わったなら今じゃないかもね」と教えてくれた。11月上旬が誕生日だったので迷わず5分で課金した。
こうして見事に限界オタク街道を突き進み、遂にお借りした円盤を再生する。
これが本人……本人ディビジョン……。
ヒプノシスマイクはキャラクターがかなり声優さんに寄せてあるのだが、ハマはとくに声優が本人である。故に本人ディビジョンと称されがちだが、マジで本人ディビジョンだった。声優、本物やん……。ハマが立っとる……。
中でもヨコハマ1番手ヤクザ、碧棺左馬刻様役の浅沼晋太郎さんがすごい。年齢がバグってる。40半ばでこのビジュアルは本気で言ってんのか……?というくらい顔がいい。つーか本人。全面降伏した。あとなんか聞いたことある声だなって思ってたら、東京喰種アニメ版のクソニシキやんけ。
円盤見ながら「浅沼さんがヤバい」と、LINEでAさんにぶつくさ呟いていたら、「ああ見えてお子様ランチ好きだから」と返ってくる。これだからオタクはやめられない。結構本気で養いたいと思った。Aさん「40過ぎのおっさんを?止めないけど……」
しかもパフォーマンスで毎回ナチュラルなシガーキスを挟んでくる。なんなんだこいつら。やっぱホイホイやんけ、あっさり負けた自分が悔しい。そういうところまで本人ディビジョンしなくていいのに……嘘だよもっとやれよ……。てか会場が沸き立っているその瞬間のどーでもよさそうな推し、会場で見たい。カメラで映ってないからね……。
ちなみにハマのパフォーマンスは声出さないと死ぬやつだった。どっかで見たと思ったらKAT-TUNのライブだ。KAT-TUNも声出さないと死ぬライブしてくる。ハマはKAT-TUN、はっきりわかんだね。
あと前述でちらっと出てきた、シンジュクのホストさん。名を伊弉冉一二三と言うが、彼のC&Rもまたえげつない。シャンパンコールよろしく、えげつない言葉の羅列でオタクを煽りまくる。正直ここだけSexy Zoneのライブかと思った。あとキャンディ持って歌ってるシブヤ。もうこれ中島健人やんけ。あとは神宮寺勇太がいれば完璧!!
基本的には推しだけをきっちり推して、グループを抑えたらあんまり他にはなびかないスタンスだ。ハマ以外はすっ飛ばすかな〜と思いきや、これはこれで結構楽しい。感覚としては、ジャニーズのカウコンとか、他Gのライブにお邪魔しているのに近い。規模とジャンルが違うジャニーズだと思ってる。ちょろいな、私。
- ジャニーズ
- コンセプトカフェ
- 地下女子アイドル
- 艦隊これくしょん
- グランブルーファンタジー
- ラブライブ!
- 推理小説(敬愛する作家は初野晴さん)
- 文豪小説(敬愛する作家は芥川龍之介)
- ボードゲーム
- トランプゲーム・ダイスゲーム(所謂賭博ゲーム)
はい、これでジャニーズも踏んだ。というか、韻シストさんが楽曲提供*6している時点で、きっちりジャニーズを踏んでいたのだが。
このあと細かく見ていくと、グラブル声優がいたり、原作・初野晴の「ハルチカ」アニメ版のハルタがいたりするので、最終的にはこう。
- ジャニーズ
- コンセプトカフェ
- 地下女子アイドル
- 艦隊これくしょん
- グランブルーファンタジー
- ラブライブ!
- 推理小説(敬愛する作家は初野晴さん)
- 文豪小説(敬愛する作家は芥川龍之介)
- ボードゲーム
- トランプゲーム・ダイスゲーム(所謂賭博ゲーム)
もうあれだ、ヒプノシスマイクに落ちるのは必然だわ。残念でした。私の負けです。もう負けでいいです。煽り倒して本当にすみませんでした。
こんな感じで今更簡単にヒプノシスマイクに転がり落ちるという、つまらない3週間を過ごしてしまったというブログなわけだが、オタクはなんやかんや新規がいちばん楽しいものだ。今しかない新規というこの瞬間を盛大に味わい尽くそうと思う。絶対声優コンテンツなんてハマるもんかと思ってたんだけどなあ。
あ、隠れヒプオタの方がいれば声掛けてください。よろしくお願いします。
*1:というかそもそも弊社の8割は何かしらの強いオタクである
*2:クソほど余談だが、2014年の日本デビューしたて、まだBTSという名称を使っていなかった時期に彼らのオタクをしていた友人がいたもので、全く通ってすらいないのにBTSには親心を抱いてしまう。未だに私はバンタンと呼んでしまうよ……。
*3:通称を「友情破壊ゲーム」。1回遊ぶのに6時間くらい平気でかかる。運の要素が一切なく、完全な交渉と情報戦でのみゲームが進行する。
*4:何度も言うんですけど悪気はないです
*5:真山巧のこと。ハチミツとクローバーにて、「人が恋におちる瞬間を〜」のセリフを放ったキャラクター。
*6:嵐・櫻井翔のソロ曲「Sugar and salt」を提供している。ヒプノシスマイクでは、シンジュク・ディビジョン麻天狼のリーダーである神宮寺寂雷のソロ曲を提供。
重岡大毅という奇才
一年以上ぶりのブログだってばよ。
一年以上ぶりのブログの癖に、自担のことじゃなくて重岡大毅のことだってよ。
私の中で、なんで私はお前のヲタクじゃないんだ選手権というものがある。もう字面からしてよくわからないのは百も承知だが、たまにいるのだ。なんで私は、お前のヲタクじゃないんだろうと考えてしまうことが。
栄えある堂々の第1位はKAT-TUNの中丸雄一さん。「なんで中丸雄一さんのヲタクしてないんだろう…」というセリフ、多分人生で43587回くらい言った。中丸雄一さん、個人的に顔も性格も冷たい視線もドストライクなんだけどなぁ。なんでだろうなぁ。
そして第2位に見事ランクインしたのが、今回の本題、重岡大毅である。まあ第1位を獲得していない時点で重岡大毅のヲタクをすることは無いだろうが、それでも如何せん疑問である。なぜ私は重岡大毅という人間のヲタクをしていないのだろうか。まあ答えは単純で、それ以上に自担のヲタクをしているのが楽しいからなんだけど。
そもそも重岡大毅属するジャニーズWESTは、各自の個性が尖りすぎたスキルメンパリピ集団だ。
語弊があるかもしれないので訂正する。
ジャニーズWESTは、各自の個性が異様に突出しすぎているハイスペックスキルの持ち主7人によって構成されたパリピ集団だ。
ギター・トランペット・パーカッションを操り自ら作曲を行い、圧倒的歌唱力を備えパワフルなダンスとアクロバットを繰り出すにも関わらず、家事とモノマネが大得意な神山智洋。
……ん?まだ1人しか言ってないのに設定盛りすぎじゃない?
力強い歌声とJr.時代から培ってきた誰にも負けない演技力、お茶の間の認知を獲得しバラエティでも愛されキャラクターを確立した桐山照史。
大学を卒業し日本語・英語・中国語を流暢に話すトリリンガルの帰国子女、ひとたび情報番組に出れば持ち前の頭脳で視聴者を頷かせてしまう中間淳太。
群を抜いた身体能力でアクロバットをこなし、群を抜いて安定した歌唱力を発揮、そこに居るだけで安心感とオチをもたらす濵田崇裕。
ひと目見るだけで誰もが黙る圧倒的ビジュアルと魅力的なハスキーボイスを備えつつ、ちょっとどころじゃないくらい抜けたド天然のギャップが愛おしい藤井流星。
ジャニーズ内でも上位を争う高身長を武器に、モデルに俳優と活躍の場を広げる窓口担当、でもどこか甘えたがりな末っ子気質の小瀧望。
……少女漫画並みに設定が盛れに盛れてる。どういうこと。あまりに個が強すぎる上にひとりひとりがハイスペックすぎるわ。
この6人のセンターに立つ人間こそ、重岡大毅である。でもまあ、この重岡大毅がとにかくヤバい。最初に目に飛び込んでくる情報が、上記6人に比べてあまりにもトンチキなのだ。以下、その実例である。
- Jr.時代はキラキラアイドルを演じていたが、デビュー以降被っていた猫を全力で脱ぎ捨てる
- あまりに構ってちゃんすぎてメンバーからウザがられる
- Jr.時代に出身地の「兵庫」が書けず、ずっと大阪生まれになっていた
- 私服がダサい。ヲタクに特定されないために服のロゴにガムテープを貼ったり、逆にメンバーの顔写真がデカデカと入ったツアーTシャツで街を闊歩する
- 誕生日プレゼントとして「淳太のまっく」と油性ペンで落書きしたMacを中間淳太に渡す
- 歯が多く何かにつけて「歯磨き」「歯医者」といった要素が付きまとう*1
- それでいて自称「すっげぇジャニーズ」「ニコニコ天使ちゃん」
いいのか……いいのか重岡大毅、君はこれで……。歌が上手いとか演技の才能が頭角を現しているとか愛嬌があるとか、WESTのセンターは彼しか考えられないとか、いくらでもいいエピソードはあるのにアホのパンチが強すぎる。各エピソードを見てみると、アホだらけのジャニーズWESTにおいても群を抜いてアホ。大丈夫か、このセンター。ちなみにバンギャだった友達はこのアホきっかけで重岡大毅堕ちした。嘘でしょ…。
それでも私は、重岡大毅に対して「どうしてこの人のヲタクじゃないんだろう」と度々思う。自担なんて、彼とは正反対だ。というか、彼の1番の被害者だ。それでも私は1度でいいから、重岡大毅のヲタクをしてみたいと考えてしまう。
そう強く思うようになったのは、2019年にアルバム「WESTV!」を手に取って以降だ。これに収録されている重岡大毅・神山智洋・濵田崇裕のユニット曲「間違っちゃいない」。作詞作曲は、重岡大毅。
涙 一粒 星降る夜に
光れない 馴染めない
なぜ同じ様に生きれないの
この歌い出しは、私の胸をぎゅっと強く締め付けた。
Jr.時代にキラキラの王道アイドルをしていた重岡大毅。それを脱ぎ捨てて、グループ内でアホ街道を突き進む重岡大毅。黒髪ピアス無しを貫き、プライベートは一切見せず「偶像」を守り抜く重岡大毅。
アイドルのど真ん中と、普通の男の子の狭間で生きている彼の、
「光れない」
「馴染めない」
「同じ様に生きれない」。
どうしても、彼の人間臭さというものを感じてしまった。
グループのセンターを張って、真ん中で笑顔を携えている彼が言う「光れない」。あんなにもステージでキラキラと光り輝いているはずなのに、「光れない」。居場所に「馴染めな」くて、誰かとは「同じ様に生きれない」。
数多の歌詞を書いてきた他のジャニーズメンバーにも、きっとこの歌詞は書けないだろう。
ジャニーズの作詞といえば、私は嵐の櫻井くんのラップが大好きだ。圧倒的ボキャブラリーの前に全面降伏せざるを得ない、畳み掛けるような挑戦的なラップ。広辞苑でも頭の中に入っているのかと思わせるようで、とても好きだ。
でも重岡大毅は違う。誰もが知っている、普通の20代男子の言葉たちを詞に乗せる。それが何処か人間臭くて、気恥しいような、でも誰もが感じてしまうような。
これはプライベートを隠してアイドルを貫き、メンバーの前ではおちゃらけてアホを演じる重岡大毅の、心の内なのではないか。次第に、そう思うようになっていった。彼もアイドルである前に一人の人間で、多くの葛藤を抱えて生きているのかもしれない。「ジャニーズWESTの重岡大毅」として出した楽曲だからこそ、彼は自分の中でひとつの軌跡にしているのではないだろうか……。
残念ながら中止となってしまった2020年「W trouble」ツアー。重岡大毅は、このツアーに引っ提げたアルバムにも1曲「to you」を書き下ろしている。この曲のサビの終わりには全て
一人帰り道 口ずさむ
新しいメロディー ふっと笑った
一人帰り道 この胸に
止まらないリズム ふっと感じた
一人帰り道 立ちどまる
懐かしい声に
思い出し笑いできるんだ
この日いつか足元を照らすんだ
と、「ひとりで歩く帰り道」のことが示唆される。1番は「新しい」と未来の暗示、2番は「止まらない」と進行形である現在の暗示、ラスサビは「懐かしい」と過去の暗示。現在から過去を振り返り未来へ、過去から今そして未来へという時系列はよく存在する。しかし、未来から過去への流れはそう類を見ない。ストーリーとして暗くなりやすいため、全体的に後ろめたくなってしまうからだ。
この曲について、「大切な人との別れの歌」と彼は言う。明るいメロディに、どこか背中を押してくれそうな、別れだけど旅立ちの歌。未来から過去へ進むにも関わらず、笑って歌いたいこの曲の秘密は、「思い出し笑いできるんだ この日いつか足元を照らすんだ」の一節にあると思う。一番最後に現れるこの歌詞が、冒頭の同じ詞へ繋がるように聴こえるのだ。
過去だけれどもそれは「思い出し笑いできる」美しいもので、「足元を照らす」導いてくれるもの。初めて聴いたときは呼吸を忘れるかと思った。まじで。
もちろん「to you」にも特別な、難しい言葉が出てくるわけではない。でも詞に含まれた痛み、叫び、悲しみといった、泥臭い人間の奥底にある気持ちが溢れ出ている。
ジャニーズWESTのセンターである前に、アイドルである前に、彼はひとりの人間である。そして同時に、等身大の言葉を描くクリエイターでもある。クリエイターとしての重岡大毅は、紛れもなく奇才だ。*2
ちなみにユニット曲だった「間違っちゃいない」は、「間違っちゃいない。」として7人で新たにレコーディングされる運びになった。2020年6月24日発売14枚目のシングル「証拠」初回限定盤Bに収録されているというのだから驚きである。なんと特典のDVDにはSpecial Studio Recordingまで入っているので実質タダ。
14th Single 証拠 6.24 Release!
— 証拠 OFFICIAL (@JW_Shoko2020) 2020年5月29日
Special Studio Recording
「間違っちゃいない。」#ジャニーズWEST #証拠 #20200624Release#初回盤B #SpecialStudioRecording #間違っちゃいない pic.twitter.com/xB74y16Tec
表題曲は藤井流星・神山智洋主演のシンドラ「正しいロックバンドの作り方」主題歌であり、ジャニーズWEST待望のめちゃくちゃカッコイイロックナンバー。これだけでキャッシュバック感満載にも関わらず、藤井・神山がドラマにインスパイアされて制作した「ANS」も収録。えっ……これが初回限定盤Bの1枚で楽しめちゃうんですか……。
初回限定盤Aには「証拠」MVが付属しており、パリピ集団WESTのとにかくカッコイイところとアホ丸出しのヤンチャな7人組が見れる。通常版にはストリーミング配信ID封入されていて、「ほんとに好きな証拠写真の証拠」が期間限定で視聴可能。メンバーが「ほんとに好きな物」を語る姿、必見。重岡大毅は歯ブラシ。嘘だろと思うけど、歯ブラシ。歯ブラシについて30秒語ってる。本当に君が「間違っちゃいない。」を書いた重岡大毅くん本人?
というわけで、6月24日発売ジャニーズWEST14thシングル「証拠」、どうぞよろしくお願いします!!!
……あっ。重岡大毅のヲタクをしてみたいと思ったことはあるけど、中間淳太の担当のまま彼を全力で引きずり回す重岡大毅を見るのが1番楽しい。結果的に現状維持なんだなぁ。
つっこんだら負けなのは承知の上で「映画 少年たち」に全力でつっこんでみた
「映画 少年たち」、やっと鑑賞してきました!!
ジャニヲタ、とりわけ中堅どころのデビュー組や、Jr.のお兄ちゃん組や関西Jr.を応援していると、避けては通れない道である「少年たち」。
大筋はこうです。
日記役が少年刑務所に入る。その刑務所では2つの派閥が手を出し足を出しいがみ合っており、日記役は怯える。目立たぬように過ごそうと決意。
たまたま見つけたブランコに腰掛けると、派閥Aから怒られる。なんやかんやで派閥Aに所属する日記役。しかし派閥Bからも、新入りは目立つため目を付けられてしまう。
そんな中、はちゃめちゃに怖い看守長登場。罰則が多くなり、刑期も延び、外に出なければいけない事情ができた2派閥は一致団結。脱獄を試みる。脱走計画を企て、結構いいところまで行くも、日記役が看守を引きつけたところで命を落とす。日記役が残した日記をめくりながら、少年たちは未来を見据える。
すのすとがやりはじめてから*1とか、南の島に雪が降ったあと*2とかの少年たち、全然知らないけどこんな感じだよね?突然何かの気の迷いで13月探してたり*3しないよね???
基本日記役は死ぬし2派閥いがみ合ってるし、決して明るい作品ではない。だがちょこちょこ笑える場面も多く、中でもヲタクの楽しみは桶ダンスだよね。きっとみんな知ってると思うから桶ダンスについては省略するね。桶ダンス最高!!
でも、ジャニーズトンチキ舞台にしては話の筋が通ってるほうだし、このくらいの事前知識があればなんとかなるよね☆くらいのテンションで、映画館へ向かいました。
そしたらこれがとんだトンチキ映画だった。
あ、、、うん、、、別に最初から話の内容に期待はしてないし、過去に何度かジャニーズ映画は見てて耐性はあるはずだし、そもそもヲタクがスクリーンの自担愛でるだけの映画だし、なんてったってあのジャニ―喜多川の名前がきっちり入ってるくらいだからね、、、、そう、、、、そりゃあ、そうね、、、、
見ながら「うっそだろお前ッッ!!」と全力で叫びそうになったところを全力で堪えましたので、ここで全身全霊を込めてつっこませて頂きます。…でもジャニーズ映画だしな!!つっこんだら負けなの知ってるけど!!いきまっせ!!
以下「映画 少年たち」の見どころ、つっこみどころ、ガンガン書いていきます。要するに超ネタバレのため、これから見るよ~!!という方は閲覧をお控えくださいませ。
*1:ジェシーが戦場に行かなきゃならない~みたいなのはなんとなく知ってる
*2:2017年 大阪松竹座公園「南の島に雪は降る」ANOTHERの要素が入ってるらしいのは知ってる
*3:JOHNNYS' World
一本締めというピリオド
私はジャニーズWESTのライブにおいて、「ラスト」に拘る。
「オーラス*1」でなくても構わない。「ラスト」だ。各会場の、ラスト公演。
どこかひとつでもいい。絶対にラストは体験したい。じゃないと、ライブに入った感覚がしない。
というのも、各会場ラスト公演では一本締め*2が行われる。
一本締めマジで大好き。
師匠こと濵田崇裕の、
最後なんで、うちわ置いてもらってもいいですか?すんません、ありがとうございます。
それでは皆さん、お手を拝借!!
……いきますよ?
これから皆さんに、いいことばかりが起こりますように!!
ヨォーーーーーッ!!
パンッ!!
この掛け声で揃う、一体感のある一本締め。
CD特典のメイキング映像も、必ず師匠の一本締めで終わっており、密かなWESTの代名詞になっている。と思う。ヲタクしか知らないだろうけど。
WESTの一本締め文化、本人達の中でどこから始まったのは定かではない。しかし1番古いものとしては、「ええじゃないか」のPVメイキング映像で、師匠から一本締めの号令が掛けられていることが確認できる。
では、現場でやるようになったのはいつからだろうか。
私の記憶が正しければ、
なにともはやってなかったはず*3なので、「ええじゃないか」リリースイベントの「デビューしてもええじゃないか 〜バンザイ!その先の一等賞へ〜」じゃないかと思う。
会場はスタンディングライブなどを行うZeep*4で、あの小さな箱では師匠の声がよく響いた。この様子は「ズンドコ パラダイス」初回限定盤Bの特典に収録されており、イベントの〆だけでなく特典映像の〆としても、メンバーが一本締めをしている。
それから「go! WEST よーいドン」のリリースイベント「皆様のおかげSummer Carnival」、1stコンサート「1発めぇぇぇぇぇぇぇ」、1stツアー「パリピポ」と、今や恒例化しこれがないとWESTの現場は締まらないくらいになってしまった。……舞台系飛ばしたけど先に行くね。
現場だけに限らず、PVのメイキング映像や、コンサートのドキュメンタリーでも必ず行われている。WEST担、全員テレビの前でお手を拝借しちゃう説。
この音頭を取るのは師匠であり、濵田崇裕でしかない。
ジャニーズWESTにはリーダーが居ない*5が、度々メンバーが発言している通り「リーダーは濵ちゃん」なんだと思う。でも、リーダーという名称が彼に似合っている訳ではなくて、やっぱり「師匠」である。最年長の淳太くんでも、センターの重岡くんでもなく、濵ちゃん。濵田崇裕が音頭を取るからこそ締まる一本締め。
一本締めが凄いなと思うのは、会場の一体感の演出だけではない。
一本締めは、終わりの演出なのだ。
ライブ本編が終わって、アンコールをやって。ダブルアンコール、ええっと、トリプルやるの?やらないの?ということが往々にしてある。いわゆるアンコール問題だ。いわゆるも何も、そのままだけど。
一本締めしたら、ぜーーんぶ、おしまい。
銀テープがどこで飛ぶとか、アンコールを何度やっただとかは全く関係ない。WESTの方から、「このコンサートはここで終わりです」ということを、隠すことなくわかりやすく、でもひとつの演出として作り上げられている。観客が置いていかれることなく、一緒に「終わり」を作り上げる。
こんなに美しいライブの終わり方をするグループ、中々ないよ。
もちろんそれは完全なる「終わり」じゃなくて、ピリオドを打つ作業に近い。筆は止まることなく新しい物語が始まって、段落はずっと続いていく。
最初は3000人ほどの会場で始まった。3年後、京セラドームという大きな会場で、4万5千人の前で、地声で響かせた師匠の音頭。
もうすぐ、5周年。
次はどんな地で、その音頭を取ってくれるのだろう。
次に彼らと見る景色がとても美しいもので、美しい終わりができると、いいなあ。そしてこれからも、その先も、ずっと筆を休めることなく。そんなことを思いながら、彼らの次のステージを待ち続ける。
また彼らと共に、ピリオドを打ちたい。
5周年の区切りを、共に。
ここまで一読下さり、ありがとうございました。それでは皆様、お手を拝借。WESTと共に歩む皆様に、そして彼らの5周年に、いいことばかりが起こりますように!!
私が元木湧くんを担当にする理由
きっかけは1枚の円盤だった。
詳しいことは以前記事にしたのでそれを参照して頂きたい*1が、数年前までジャニーズJr.に推しがいた。いわゆる「元セクバ」と呼ばれる子で、毎年のように退所疑惑が勃発し、結果的には辞めてしまった。
この時点では既にジャニーズWESTの中間淳太くんの担当をしていて、それは現在進行形で続いている。
私はジャニーズを辞めたJr.に、自分でも驚くくらいに興味が無い。それは、この推しくんでも同様だった。
退所疑惑が何度出ようが、別に気にすることでもなかったのだが、その時発売されたSexy Zone ソロコンの円盤に彼がメインバックで映っていたので、たまらず購入した。
きっと彼がメインバックを張るのは、これが最後だろうと思ったから。
彼がこのままジャニーズを続けていても、メインのバック仕事が来るかどうかはわからない。ダンスも歌も、特別うまいわけじゃない。どちらかと言えば、MCのおまとめ要員。喋る機会が与えられないのであれば、彼の良さはどこにも出てこない。限界を感じていた。
寂しさが積もる中、1人で見ていた円盤。この公演に入ればよかったと思いながら、今の担当である淳太くんに対しては、後悔のないように応援しようと考えながら。
……ちょっと待てよ?
誰、この可愛い子。
名前は。
なんて言うの。
何歳。
生年月日は。
出身地は。
血液型は。
早く誰か教えなさいよ。*2
*2:友達曰く「確かにそんなこと言ってたな」